北海渡航セーリング中
北海渡航セーリング中の出会い
シェトランド島からノルウエー沿岸まで約190nm航程、そこから水路を約30nm程で目的地ベルゲンです。順調にクルージング出来れば1日半程で着ける計画。
出発して初めの2/3程の海域の水深は約100m〜130m、多くの海底油田の開発海域、その海域を過ぎると水深約300m 程。開発海域から出ます。
5月末日、海象は想定より良く、北寄りの風で順調にセーリング。
北海油田の海域を過ぎてから構造物が水平線から現れる。何か変だな?未だ陸地まで30マイル(約54km)あるはず、陸地にしては早すぎる。
俺、天測計算間違え、位置がおかしい?(その頃はGPSは無い)、潮流は? 推測航法でも? スカンジナビア半島はすごい引力? もろもろの疑念が噴き出る。過去30年余の経験が揺らぐ!
時間が経ち、しかも相対的に、右から左へ、ゆっくりと動いている! あれが陸地なら、タカマミは相当右へ、南へ流されてる。
少しずつ水面上へ正体が現れ、段々と近づきなんと、原油採掘ヤグラだと判る。
何で動いているの?
もっと近づく、なんとタグボートが8隻も前後に!
進行方向にタグボート(曳き船)が5隻、後方向きに3隻が付きゆっくりと動いている。8隻を使い動きを決めて運んでる様子。
その後、ノールウエイの国内をセーリング中 下図のように内海で組み立てた後、北海油田の海域へ運び、据え付けるのだと判った次第。